千崎海斗はその喉に竜の逆鱗”千寿桜”を宿す
忌避の直系として千崎家に生まれた。
呪われた子として幼い頃から山奥の別荘に幽閉されて育つ。
しかし、海斗が17歳のとき、彼を山奥に幽閉した父が
何者かによって殺害される。
遺言も見つからないまま、海斗は千崎家の当主として本宅へ
戻るよう要請される。
本宅は海辺の断崖に建つ豪奢な屋敷で、
”青海波館”と呼ばれていた。
扉を開けると、メイド達と美しい秘書のサラが彼を出迎えた。
使用人達に囲まれて暮らす本宅での日々は海斗にとって
慣れないことばかりだった。
転校した高校でのクラスメイトとの日常だけが
彼に安らぎを与えくれた。
そして、謎めいた不思議な少女ー美羽に海斗は深く関わっていく。
平和な日々は長く続かなかった。
巷ではミイラ殺人事件が頻発し、海斗の周囲がざわめき始める。
海斗は自らの出生の秘密を探るため、千崎家の古文書が眠る
竜気島へと向かう。
そこで彼は先祖から伝わる自分自身の宿命を知る。
希望と不安を同時に手にした彼は、それでも前に進もうと決心し、
竜気島を後にする。
しかし、戻った彼を待ち受けていたのは。。。。